2024年10月21日月曜日

拡散率

 

https://www5b.biglobe.ne.jp/~pisan/radio-index.htm  参照すべし

拡散率

①工学(学術)DS方式の拡散率は1シンボルに対する拡散符号のチップ数で定義され、FH方式の場合は、ホッピングチャネル数で定義されます。なお、FH方式も当初は1シンボル内で複数チップの周波数にホッピングする方式が主流でしたが、現在ではパケット毎に周波数をホッピングする方式が主流

②日本(無線設備規則第49条の20):スプレッドスペクトラム方式を使用するものの拡散率は、拡散帯域幅を変調信号の送信速度に等しい周波数で除した値。拡散帯域幅は90%の電力を含む帯域幅。したがって工学拡散率よりも小さい値

③米国(FCC Part15.247):DS方式の場合拡散帯域幅はスペクトラムアナライザでピークから6dB低下した幅で規定

④欧州(ETSI EN 300 328):拡散帯域幅は、スペクトラムアナライザの分解能帯域幅RBWを100kHzとして測定し電力密度のピークから30dB低下した幅で規定



帯域幅の定義とは? 等価雑音帯域幅

これまで電圧雑音密度は帯域幅に比例すると説明してきました。その帯域幅とは帯域外の周波数成分が全くない、理想フィルタによって実現された帯域幅のことです。しかし、現実はそのようなフィルタはないので、普通に実現できるフィルタで帯域制限をした場合は以下の表のようになります。


この表は、CQ出版社のトランジスタ技術(以下、トラ技)2003年1月号の馬場清太郎氏の記事の“増幅回路の雑音”から引用させて頂きました。ちなみに、この記事ではしっかりと真性雑音という言葉が

この表では6dB/octの1次フィルタの場合はカットオフ周波数の1.57倍が等価雑音帯域幅となっています。先のオペアンプの例で、GB=100kHzの場合は100kHz×1.57=157kHzを帯域幅として計算すると、38.6nV/√Hz×√(157kHz)=15.3µVとなり、シミュレーションの結果と一致します。

このように、現実のフィルタを通した時と同じノイズ量となる理想フィルタの場合の帯域幅を等価雑音帯域幅といいます。6dB/octの1次のフィルタの場合、そのフィルタのカットオフ周波数の1.57倍が、12dB/octの2次フィルタの場合は、そのフィルタのカットオフ周波数の1.11倍が理想フィルタのカットオフ周波数に相当します。

この係数はフィルタの伝達関数を元にf=0から∞まで積分して求めますが、取り敢えず1次フィルタの1.57と2次フィルタの1.11を覚えておけば良いでしょう。それ以上の次数であればフィルタのカットオフ周波数と等価雑音帯域幅の違いは5%以下で無視できると思います。

2024年10月16日水曜日

Ubuntu VS code

 

参照

https://higmasan.com/ubuntu/ubuntu22-04/installing-vscode-on-ubuntu-22-04/

 

 

  • Ubuntu 22.04
  • Visual Studio Code 1.68.1

インストール方法

VSCodeの公式サイトには下記の3つのインストール方法が書かれてあります。2の方法は1の方保を手動で行っているので実質同じ方法です。

  1. debパッケージファイルを指定してapt installコマンドでインストールする方法
  2. リポジトリと鍵を手動で登録しインストールする方法
  3. snapパッケージからインストールする方法

1. debパッケージを指定してapt installでインストールする

ダウンロード

まずは、debパッケージファイルが必要です。VSCodeの公式サイトからでdebパッケージをダウンロードしてきます。

インストール前

この作業は必須ではありません。公式サイトの説明にaptリポジトリと署名鍵のインストールを自動的に行うとあります。これを確認するための作業です。

Installing the .deb package will automatically install the apt repository and signing key to enable auto-updating using the system’s package manager.

Visual Studio Code公式サイト – Visual Studio Code on Linux – https://code.visualstudio.com/docs/setup/linux

まず、リポジトリについてです。リポジトリの一覧を表示するには、 apt-add-repository --list を。結果はubuntuのリポジトリのみで、マイクロソフトのものは見当たりません。

$ sudo apt-add-repository --list
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jammy universe main restricted multiverse
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jammy-updates universe main restricted multiverse
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jammy-backports universe main restricted multiverse
deb http://security.ubuntu.com/ubuntu jammy-security universe main restricted multiverse

もしくは、 /etc/apt/sources.list.d/ を表示します。この例では、vscodeに関するものは何も表示されていません。

$ ls /etc/apt/sources.list.d/

次に署名鍵を確認します。lsコマンドで/etc/apt/trusted.gpg.d/を表示します。この例では、microsoftに関するものはありません。

$ ls /etc/apt/trusted.gpg.d/
ubuntu-keyring-2012-cdimage.gpg  ubuntu-keyring-2018-archive.gpg

このように、インストール前はそれらしいリポジトリや署名鍵はインストールされていないことが確認できました。

インストール

それでは、インストールしてみましょう。端末からapt install <パッケージ名.deb>を実行します。

$ sudo apt install ./code_1.68.1-1655263094_amd64.deb

インストールが完了したら、VSCodeを起動してみましょう。codeコマンドで起動できます。

$ code

エラー例

カレントディレクトリの./をつけないとエラーが出てしまうので気をつけてください。

$ sudo apt install code_1.68.1-1655263094_amd64.deb 
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading state information... Done
E: Unable to locate package code_1.68.1-1655263094_amd64.deb

管理者権限がないとインストールできません

$ apt install code_1.68.1-1655263094_amd64.deb 
E: Could not open lock file /var/lib/dpkg/lock-frontend - open (13: Permission denied)
E: Unable to acquire the dpkg frontend lock (/var/lib/dpkg/lock-frontend), are you root?

インストール後

では、リポジトリが登録されたか確認してみましょう。インストール前でやったのと同じ、apt-add-repository --list を使います。最後の行にmicrosoftやcodeの文字が確認できます。

$ sudo add-apt-repository --list
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jammy main universe restricted multiverse
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jammy-updates main universe restricted multiverse
deb http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jammy-backports main universe restricted multiverse
deb http://security.ubuntu.com/ubuntu jammy-security main universe restricted multiverse
deb [arch=amd64,arm64,armhf] http://packages.microsoft.com/repos/code stable main

もしくは、/etc/apt/sources.list.d/を確認します。すると、vscode.listが追加されています。このファイルの中身を表示すると、リポジトリに関する設定が記述されていることがわかります。

$ cat /etc/apt/sources.list.d/vscode.list 
### THIS FILE IS AUTOMATICALLY CONFIGURED ###
# You may comment out this entry, but any other modifications may be lost.
deb [arch=amd64,arm64,armhf] http://packages.microsoft.com/repos/code stable main

次に、署名鍵を確認します。lsコマンドで/etc/apt/trusted.gpg.d/を表示します。すると、microsoft.gpgが追加されていることがわかります。

$ ls /etc/apt/trusted.gpg.d/
microsoft.gpg  ubuntu-keyring-2012-cdimage.gpg  ubuntu-keyring-2018-archive.gpg

このように、確かに自動でリポジトリと署名鍵がインストールされていることが確認できました。

アンインストール

apt remove codeでアンインストールできます。

$ sudo apt remove code

また、リポジトリの削除までしたい場合は、vscode.listを削除することで可能です。

$ sudo rm /etc/apt/sources.list.d/vscode.list

同様に、署名鍵の削除までしたい場合は、microsoft.gpgを削除することで可能です。

$ sudo rm /etc/apt/trusted.gpg.d/microsoft.gpg

リポジトリを削除せず、無効にしたいときは add-apt-repository --remove <リポジトリ名> を使います。

$ sudo add-apt-repository --remove 'deb [arch=amd64,arm64,armhf] http://packages.microsoft.com/repos/code stable main'
リポジトリ: 'deb [arch=amd64,arm64,armhf] http://packages.microsoft.com/repos/code stable main'
概要:
Archive for codename: stable components: main
より詳しい情報: http://packages.microsoft.com/repos/code
リポジトリを削除しています。
続けるには「Enter」キーを、中止するにはctrl-cを押してください。
-----(省略)-----
$ cat /etc/apt/sources.list.d/vscode.list 
### THIS FILE IS AUTOMATICALLY CONFIGURED ###
# You may comment out this entry, but any other modifications may be lost.
# deb [arch=amd64,arm64,armhf] http://packages.microsoft.com/repos/code stable main

2. リポジトリと鍵を手動で登録しインストールする方法

必要なパッケージをインストールします。

$ sudo apt-get install wget gpg

署名鍵の登録

まず、マイクロソフトの署名鍵をダウンロードしてきます。そのときに、バイナリへ変換して、package.microsoft.gpgというファイルが作成されます。 バイナリへの変換はgpg --dearmorで行います。

$ wget -qO- https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | gpg --dearmor > packages.microsoft.gpg

次に、packages.microsoft.gpgの所有権とパーミッションを変更して/etc/apt/keyrings/ディレクトリ以下に移動します。installコマンドを使うと一度に行うことができます。

$ sudo install -D -o root -g root -m 644 packages.microsoft.gpg /etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg

最後に、コピー元のファイルはいらないので削除します。

$ rm -f packages.microsoft.gpg

リポジトリの登録

次にリポジトリの登録です。さきほど作成した署名鍵と登録したいリポジトリを紐付けた記述になっています。

$ sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64,arm64,armhf signed-by=/etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg] https://packages.microsoft.com/repos/code stable main" > /etc/apt/sources.list.d/vscode.list'

$ cat /etc/apt/sources.list.d/vscode.list
deb [arch=amd64,arm64,armhf signed-by=/etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg] https://packages.microsoft.com/repos/code stable main

インストール

まず、必要なパッケージのインストールをしておきます。

$ sudo apt install apt-transport-https

では、vscodeのインストールをします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install code

動作確認

無事にインストールが完了したら、VSCodeを起動してみましょう。

$ code

ようやくインストールできましたが、少し大変ですね。当たり前ですが、自動でリポジトリと署名鍵を登録してくれる1のやり方のほうが楽でした。

アンインストール

apt remove codeでアンインストールできます。

$ sudo apt remove code

また、リポジトリの削除までしたい場合は、vscode.listを削除することで可能です。

$ sudo rm /etc/apt/sources.list.d/vscode.list

同様に、署名鍵の削除までしたい場合は、microsoft.gpgを削除することで可能です。

$ sudo rm /etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg

3. snapパッケージからインストールする方法

インストール

最後にsnapパッケージでインストールしてみましょう

$ sudo snap install --classic code
code 784b0177 from Visual Studio Code (vscode) installed

snap listでインストールされたか確認ができます。

$  snap list | grep code
code       784b0177       106   latest/stable    vscode**     classic

動作確認

インストールが完了したら、VSCodeを起動してみましょう

$ code

VSCodeが表示されればインストール完了です。

もしcodeが実行できなかったらシステムの再起動をしてください。パスの設定が反映されていない可能性があります。

アンインストール

もしアンインストールしたいときは、snap remove codeでできます。

$ sudo snap remove code
code remove

 

2024年10月14日月曜日

Git いろいろ

 


https://github.com/bkerler/DroneID?tab=readme-ov-file 


https://github.com/osqzss/gps-sdr-sim


参考

2024年10月10日木曜日

nRF5340 VS code

 



nRF5340


https://qiita.com/usashirou/items/00f37ab2180b0f54da83

参照


Nordic nRF5340 PDKを使おう~nRF Connect for VS CodeをセッティングしてVisualStudioCodeで使う~

最終更新日 投稿日 2022年03月27日

Nordicがサポートするのエディタ・ビルドツールがSegger Embedded StudioからVisual Studio Codeに変更されます。
この為、Nordic nRF5340 PDKを使おう ~nRF Connect SDKをインストールしてSegger Embedded StudioでZephyr OSを使おう~
https://qiita.com/usashirou/items/e4759cdf172199d667fc
の続編として nRF Connect for VS Code のセットアップ方法をまとめました。

Video tutorials

nRF Connect for VS Codeをインストールする

https://www.nordicsemi.com/Products/Development-tools/nRF-Connect-for-VS-Code/Tutorials
最初に nRF Connect for Desktop と nRF Command Line Tool をインストールします。
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nRF Command Line Toolsをインストールする

最新のものをダウンロードしました。
https://www.nordicsemi.com/Products/Development-tools/nRF-Command-Line-Tools/Download?lang=en#infotabs
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インストールを次へ次へで進めます。
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スクリーンショット 2022-03-26 175643.png
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スクリーンショット 2022-03-26 175809.png
スクリーンショット 2022-03-26 175824.png

nRF Connect for Desktopをインストールする

こちらも最新のものをダウンロードしました。
https://www.nordicsemi.com/Products/Development-tools/nRF-Connect-for-desktop/Download#infotabs
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スクリーンショット 2022-03-26 175856.png
J-Linkなどのドライバをインストールします。
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スクリーンショット 2022-03-26 180048.png
スクリーンショット 2022-03-26 180124.png
スクリーンショット 2022-03-26 180219.png
nRF Connect for Desktop を立ち上げます。
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Toolcahin Managerをインストールする

nRF Connect を起動し、最初に Toolcahin Manager をインストールします。
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Install をクリックします。
インストール完了後 Toolcahin Manager の OPEN をクリックします。
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nRF Connect SDKをインストールする

クリックすると nRF Connect SDK のインストール画面になります。
ここで nRF Connect SDK を選定し Install をクリックします。(今回は最新のものをインストールしました)
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Continue Installation をクリックします。
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Visual Studio Codeをインストールする

Visual Studio Code をインストールしていない人はここでインストールします。
使用するOSに対応したインストーラーをダウンロードします。

https://code.visualstudio.com/download

スクリーンショット 2022-03-26 174732.png
次へ次へでインストールしていきます。
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スクリーンショット 2022-03-26 174922.png
スクリーンショット 2022-03-26 175019.png
Toolcahin Manager から Open VS Code をクリックします。
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スクリーンショット 2022-03-26 181347.png
Install missing Extensions をクリックし、必要なアプリケーションをインストールします。
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セキュリティ警告が出たら アクセスを許可する をクリックします。
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最後に Open VS Code をクリックします。
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VS Code にすでに nRF Connect for VS Code がインストールされていますが無効になっている場合は有効にします。
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セキュリティアイコンをクリックし、 信頼する をクリックして使えるようにします。
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アクセス許可する
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nRF Connect SDK のパスを設定します。
プルダウンにインストールされているライブラリが表示されている場合はこのまま進みます。
表示されていない人は一つ下の nRF Connect for VS Codeがインストールされていない場合 に進みます。
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nRF Connect for VS Codeがインストールされていない場合

拡張機能に nRF Connect for VS Code をインストールします。
Nordic を検索し nRF Connect for VS Code を選択しインストールします。
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VS CodeにnRF Connect for VS Codeを設定する

Welcome ページから nRF Connect SDK を設定します。
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Toolcahin Manager の nRF Connect SDK の▼をクリックし、 SDK と toolchain の場所を探します。
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PATH を指定し使えるようにします。
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サンプルプログラムを作る

 Create a new application from sample をクリックします。
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SDK と Toolchain のパスが通っている事を確認します。
作成するフォルダを設定します。
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Application location、 Application template を選択し、Create Application をクリックします。
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セキュリティ警告が出るので、 はい、作成者を信頼します をクリックします。
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APPLICATIONS に作ったものが存在することを確認します。
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Show in Explorer をクリックすると、プログラムを見る事が出来ます。
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vs-code-10.jpg

サンプルプログラムをビルドする

アイコンをクリックし Add Build Configuration を設定します。
Board 及び必要な項目を設定します。
Enable debug options をクリックするとデバック内容が表示されるようです。
image.png
ビルドが終わった状態です。
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ファームを書き込む

VS Codeではビルドしたファームは自動書き込みされないようです。
CONNECTED DEVICES の右のアイコンをクリックし、接続しているデバイスを探します。
image.png
Flash をクリックし書き込みをします。
VS Codeはネイティブでターミナル機能がついており出力内容を表示することも可能です。
CONNECTED DEVICES をクリックすると右上の choose cinfiguration に通信速度等が表示されています。
これをクリックします。
image.png
右下の NRF TERMINAL に __Hello World!__が表示されます。
image.png
以上でVisualStudioCodeにてNordicSoCのプログラムを作る事が出来るようになりました。